交流分析・・・人生脚本・その2

人生脚本に書かれた道筋が幸せになれるものならいいのですが、不幸になる道筋が描かれているのであれば何としても避けたいものです。
しかし現実をみると、そのような人生脚本から逃れて、自由な人生を歩んでいる人は全人類中1パーセントにも満たないといわれています。
例えば、努力に努力を重ねて誰からも認められるようになった人格者でも、ある日突然思いもよらない犯罪を犯してしまうというケースが見られますね。
これは、幼い頃に作り上げてしまった、不幸な人生脚本どおりに生きようとする行為の表れである可能性があります。
深層意識ではその人生脚本どおり不幸にならなければいけないと思っているのに、現実では逆のことが起こっている。
それははたから見れば大変喜ばしいことなのに、自分自身では脚本どおりでないため居心地が悪く感じ、その結果自らを転落させる行為をしでかしてしまうのです。
ただ、人生脚本が無意識であるのと同じように、自分を陥れる行為も何故そんなことをしたのか自分自身理解できないということが多々あります。
行為が理解できないため、結局「やはり自分は駄目な人間なんだ」という結論に戻ってしまい、悪循環が起こるのです。

何故か分からないけれど不幸にしかなれない気がする・・・という方、気を付けてください。
それはあなたの無意識下にある人生脚本が原因かもしれませんよ。
良くない道筋の人生脚本を書きかえること、それが交流分析の目的でもあります。
人生脚本は交流分析しながら書きかえられ、それは大人になってからでも遅くありません。
できれば、交流分析に長けたカウンセラーの指導のもと行うとよいでしょう。