交流分析の概要
交流分析について勉強中の皆さん、こんにちは。
これまで、交流分析のいろいろなことについてご説明してきましたので、ここで一旦、交流分析とは何かについて、おさらいしてみたいと思います。
こういった基本的なことは復習しておかないと意外と忘れがちなことですので、たまには振り返ってみましょうね。
・・・では、交流分析とは。
交流分析とは、英語では「Transactional Analysis」と呼び、略称として「TA」とも呼ばれています。
交流分析の創始者はエリック・バーン氏。
エリック・バーン氏は精神分析の創始者であるフロイトの弟子でもあります。
交流分析はコミュニケーション理論を含む心理学の一種。
その内容を簡単に説明すると、これまでにも何度も取り上げた「親としての心」「子供としての心」「成人としての心」の3種を分析していくものです。
心理学の一種とはいえ、交流分析は他の臨床心理学とは明らかに異なる点がいくつかあります。
交流分析の特徴でもあるのですが、まず対人関係(コミュニケーション)を扱うこと。
そして重要なのが、個人の生き方について説明していることです。
ただ、これらから分析して導き出せる問題にどう対処していくかを考えるのは、どの心理学とも共通する点でしょう。
エリック・バーン氏創始当時、例に違わず交流分析は発展途上の心理学でした。
もちろん、今も発展を続けていることには変わりありませんが、様々な経緯を経て、現在交流分析は次の3つの流派があります。
1・古典派
「成人の心」を重視しており、エリック・バーン氏の考えに忠実に沿っています。
2・再決断派
「子供の心」を重視しており、ゲシュタルト療法を交流分析に統合しています。
3・カセクシス派
「親の心」を重視しています。
しかし、最近では分派よりも再統合していく傾向にあるようです。