交流分析・・・FC
さて、前回までにご説明した交流分析のPACモデルのキャラクターはCP、NP、そしてA。
これらはそれぞれタイプは異なりますが、どれも“大人”という共通点がありました。
残るFC、ACはどちらも“子供”の自我状態を表すタイプです。
【FC・・・Free Child】
子供の自我状態を表すふたつのタイプのうち「FC」とは「Free Child」のことで、その名のとおり自由な子供を意味しています。
自由さを言葉で表現するなら、自由奔放、天衣無縫、天真爛漫、快活、感性が豊か、好奇心旺盛、直観的、チャレンジ精神に満ちあふれている、などなど・・・
これだけでもお判りかと思いますが、子供としては理想的なタイプですね。
皆さんにもしお子さんがいらっしゃいましたら、このような自由さにあふれた子供に育ってほしいと思うことでしょう。
ただし、長所があれば短所もあるもので、他には次のように表現することもできます。
我儘、自分勝手、自己中心的、などなど・・・
自由奔放なのは良いことですが、例え子供であってもそれが強すぎるとこのような短所として捉えられてしまいますね。
そんな自我状態が「FC」です。
本来、人は生まれながらにしてこのFCを持っているものです。
5つあるキャラクターの中でどれがもっとも自然な状態かというと、このFCに他なりません。
しかし、育つ環境によってACが植え付けられたり、成長するにつれてAが強くなったりと変わっていきます。
各キャラクターのどれが良くてどれが悪いと言えるものではありませんが、大人になってもこのFCだけは忘れないでいられたら理想的なのかもしれません。